11/27/2025

バイクに使われているネジの説明 - Description of screws used in motorcycles. -

 

バイクのネジについて


今回は、ネジの種類について書いていきます。


皆さんはネジについて考えた事がありますか?

ネジは大きく分けて二つあります。

バイクに使われているネジは工業タイプのネジで、一般に使う木ネジとはタイプが

違います。

いつも家で見かけるネジは、テーブルだとか本棚だとか色々なものに使いますよ

ね⁉

でもバイクではそのネジは使えません。

バイクのネジは工業タイプなので、ネジ山などが違います。

皆さんも一度は見た事があると思いますが、ネジに平ワッシャーやスプリングワッ

シャーをつけてネジを締めたことがあるんじゃないでしょうか。

それをするのは何故なのか、そういう事をこれからここで説明していきたいと思い

ます。





これは超初心者向けに書いています。ですから家の手入れや自転車、バイクなどを

扱ったことがある方にはこの記事は、ほとんど意味がありません。

良ければ他の記事を御覧いただければ幸いです。



基本:ネジの種類




木ネジ


木ネジは基本頭の部分がフラットでその下がテーパー状になっていて、その下の木

材に食い込んでいく部分も螺旋状になっています。(ネジ山、ギザギザの事)

これはネジが木材に食い込んでいく過程でその螺旋状になっている部分(ギザギザ

の凸の部分に角度が付いている面)が抵抗になって、緩み止めの効果がでます。

(勿論、工業用も少しは螺旋状ですが、木ネジのほうが角度がきついです。)

そのために螺旋状にしていますし、木に埋め込んでいくためでもあります。

要はその螺旋状になっている部分の面全体が木材とネジの接点になり、その部分が

抵抗力を生み出し、緩むのを防いでくれています。

(但し、完全ではないので木工用ボンドなどを使ってネジを固定したりします。)




工業タイプのネジ


次にバイクに使われている工業タイプのネジですが、これは頭が丸くなっているも

の(プラス、マイナスドライバー用など)、六角形になっているもの(メガネレン

チなど)が多いです。

ネジの溝の部分もフラットで、しかもネジのピッチが狭く浅いです。

その分締めやすくはなっていますが。

そのため平ワッシャーとスプリングワッシャーがセットになっていることが多いで

す。


ではなぜこのタイプのネジはワッシャーが付いているのか、という疑問を持たれる

と思いますが、それを今から説明します。

これはネジ自体を締めこんでも、ワッシャーなどが無いと緩んでしまうからなんで

す。

バイクのネジを見て貰えれば解ると思いますが、ネジの山の部分がフラットですよ

ね。

これではベースとの接点が少なくて抵抗が生まれず、その結果緩んでしまうんで

す。

それを解消するために、スプリングワッシャーと平ワッシャーを使って本体と反発

させることによって、溝の部分に抵抗を生み出して、緩まないようにします。

ではなぜスプリングワッシャーを先にそのネジに付けて、その後に平ワッシャーを

付けるのか。

平ワッシャーは見た通り、本体を傷つけないようにするためです。

スプリングワッシャーはその反発力を使ってネジを締めこむ方向の反対の方向に反

発してネジを引っ張る役目をしています。

そうすることによって本体のネジ山の部分と締めこむネジ山の溝の部分を合わせて

抵抗を生み出して緩まないようにしているんです。






次はスプリング付きの緩み止めナットです。


これはナット自体にスプリングの機能をもたせたもので、ナットの上の方に引っ掛

けのような物がついているのがそうです。




これはネジを締め込んでいくと、その引っ掛けのような部分がネジの土台の溝に引

っかかり、緩むのを防ぐ役割を果たします。

その事によってスプリングワッシャーを使わなくて済みます。

ただどこにでも使えるわけではないので、そこはしっかりと説明書を読むなり、知

り合いのこういう知識に詳しい人に聞くなりして対応してくださいね。


次は平ワッシャーと一体化しているナットです。


これもナット自体に平ワッシャーの役割と緩み止めのギザギザが付いていて、

一つで3つの役割を果たすようになっています。




これももちろんどこでも使えるわけではないので、上に書いたようにしっかりと確

認をしてから使用してください。

大体はその外したところに使うので、間違えることはないと思いますが。


便利な工具類





本当に色々な工具が有るんですが、今回はそのうちの数種類を扱います。


まず初めはT型ソケットレンチから。


これはその言葉通り、T型をしたレンチにソケットを付け替えて使用するもので

す。

ラチェットだと尺があり奥の方のネジを回す場合、手元に余裕がなくて回せない時

があるんですが、そういう時にこのレンチを使ってネジを緩めたり、締めたりする

のに使います。

このレンチは、ソケットがラチェットと共通していて同じソケットとして使えるの

で、持っているとかなり便利で、バイクメンテには有効だと思います。

自分も持っていてすごく便利で使い勝手が良く、重宝しています。

細かいところの奥の部分にも届くし助かっています。


次に、六角レンチについて。


この工具は、ネジに六角形の穴が空いているものがありますが、そこにはめてネジ

を回す工具です。

この工具は自分の若い頃は特殊工具の一部だったとは思うんですが、今では殆ど普

通の工具として認識されていると思います。

このタイプのネジが、結構いろんな製品に使われていますから。

この工具は例えば、鍵の差込口のパーツを固定するのに使われていたりします。

昔は鍵の裏側から固定していたと思いますが、これはもともと窃盗とかに盗まれな

いように使われていたと思うんですが、最近ではこの工具や特殊工具の一部は、普

通にホームセンターとかに売られていますから、あまりセキュリテ的な意味がなく

なっていると思われます。

おそらくですが、今は花型の工具があるのでそちらに換わっているかも知れないで

すね。

ですが、今も特殊工具の一つとして機能はしているので、普通に日常生活を過ごさ

れている方は知らないことが多いかもしれないです。

見たことがある程度かな?


もう一つ。

これも特殊工具の一つなんですが、パソコンなどの電子機器などに使われている工

具の一部です。




*特殊ネジについて


初心者の皆さんは特に気にする必要はないのですが、一応こういうものが有ります

よという事をご理解いただくために、ここに書いておきます。

特殊なネジは、基本本来イジることがないような所とか、窃盗などに遭いそうなポ

イントに使われています。

例えばバイクだと、キーの本体とかですね。

あとはサイドのヘルメットホルダーとかです。

他にもあるかもしれないですが、バイクにもよるのでそこはご自身で確認してみて

下さい。


本来そういうところはイジることは無いので気にする必要はないですが、もしよけ

れば一度キーの裏側を懐中電灯などで照らしながら見ておくのも悪くないと思いま

す。

工具を差し込む穴がちょっと変わった形をしていますよ。

ただこれは確認の話なので、余り気になさらないように。


余談


正直言うと、どこまで説明すればよいのか悩みに悩んでいます。

説明し始めるとどこまででも書かないといけなくなるし、説明が短いと訳が分から

ないと思うでしょうしで、殆ど手探りの状態で書いています。

なのでご理解が難しく感じる方もいられると思いますが、何卒ご理解ください。

m(_ _)m

基本のネジは説明できていると考えていますが、他にも色々なネジがあるので、そ

のへんの事はやはりネジの専門の方に聞くのが正解だと思います。

どこまで説明できるのか、自分でもネジについて勉強し直す良いキッカケになった

と思っています。

この経験を今後に活かしていければ良いなと思います。


最後まで読んで頂き有り難うございました。

shin 🌈

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